僕らの勇気
今日は昨日に引き続いて、東京に出た。
頑張って朝早く来て、新宿で若松孝二の映画「実録・連合赤軍」を観た。
ぶっ続け3時間半の超大作だったが、途中で飽きさせないいい映画だと思った。音楽も素晴らしかった。
「総括」という名の内ゲバ闘争は、観ていて滑稽であり、また悲しくもあった。
が、オウムの事件にしろ、今の子どもたちのイジメ問題にしろ、あるいは最近の官僚の腐敗や政治家の体たらく、また企業の杜撰な安全管理やさらにはアメリカ主導のイラク戦争まで基本的な構造は連赤も今も変わっていないのではないか。
映画のラスト、最年少の少年が「僕らは結局、勇気がなかったんだ」と叫ぶシーンが印象的だった。
果たして今、私たちは何事につけ、「勇気」をもって行動しているだろうか。
あの「総括」の罠にはまらないためには、どんな組織、どんな社会、どんな国家、そしてどんな物語を用意すればいいのだろうか。