2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

一縷の望み

この生きにくい時代をどう生きぬくか。これはなかなか難問だ。 今回はそのヒントになりそうな2冊をとりあげておきたい。 1冊は大澤真幸の『不可能性の時代』(岩波新書)。もう1冊は佐藤優・魚住昭の『ナショナリズムの迷宮 ラスプーチンかく語りき』(朝…

ぬくもりのある生活

先週末は研究会があったため、台風の接近にヒヤヒヤしながら、京都まで出かけた。(研究会については、また後日レポートすることにしたい。) 研究会の翌日はあいにくどしゃ降りの雨となったが、それでもせっかくなので京都の町をあちこち散策した。 前々か…

〈かなしみ〉を資糧に

宮沢賢治の有名な詩「雨ニモマケズ」は、正式に発表されたものではない。晩年、賢治が病床で使っていた黒革の手帳に走り書きされた草稿に過ぎない。 先月、花巻の宮沢賢治記念館を訪れた際、この黒革の手帳がそっくりそのままレプリカされていたので、ちょっ…

書展のハシゴ

夏休みあけ、学校がはじまって1週間。さすがに今週はきつかったな。 まだ心身のリズムが学校のペースに追いついていないのだろう。おまけに9日(火)〜10日(水)にかけては、泊まりがけで東京に出かけていたしな。(ここのところ我が家はほとんど母子家庭…

アーティストとサイエンス

今週は出張だの用事だので、あちこちと出かける機会が多かった。 となると、なかなか本を読む時間もとれないのだが、移動中の乗り物は案外、格好の読書空間ともなる。本と乗り物って、相性がいいんだね。(どちらも何かを運ぶものとも言えるしね。横光利一じ…

現実感のない日常

昨日は、早稲田大学でちょっとした用事があったついでに、夕方丸の内で映画「スカイ・クロラ」を観た。 こんなオッサンが行ったら浮いちゃうかな? と思ったけど、結構年配の人もいてホッとした。 冒頭の空中戦闘シーン、あまりの臨場感にあっという間に映画…