展覧会

大切なもの

先週の水曜日18日は、久しぶりに青空の広がるいい天気だった。この日は研修日で授業がなかったため、休みをもらい、東京・駒場で行われていた「生誕120年記念特別展 柳宗悦の世界」に出かけてみた。 実は2〜3日前から少し風邪気味でしんどかったので、行こ…

よっ、江戸川屋!

月日の経つのは早いもので、もう11月も半ばとなってしまった。 秋に入り、少し肌寒くなった頃からインフルエンザに冒される学生がボチボチ出はじめ、ここ最近勤務校では連日インフルエンザの対応に追われている。学校行事も次々と中止になり、本当にてんてこ…

芸術の秋

いよいよ夏休みが終わろうとしている。(我が勤務校は世間と大幅にずれて9月末日までが夏休みなのである。最近はすでに秋っぽいので「夏休み」という言い方も少しおかしいのだが……。) この夏休み中にあれもやろう、これもやろうと計画だけは立てていたのだ…

人形三昧!

今日は、東京で用事のあったついでに六本木21_21 DESIGN SIGHTで行われている「骨」展を見に行った。山中俊治のディレクションによる展覧会だ。いかにも斬新なテーマである。 実際に足を運んでみると、そんなにたくさんの作品は出ていなかったけれど、どれも…

時を孕む少女

人生はなかなか思うようにならないもので、ここんとこ突発的なトラブルに巻き込まれてばかりいる。それで少々身も心も停滞気味だ。 それでも月日はめぐり、先へ先へとわたしを運んでいく。――わたしたちはそうした事態をただ「忙しい」のひと言で片付けてしま…

大人のためのMANGA

「漫画」を「MANGA」と表記すること、「MANGA」に「大人のための」と注釈すること――これらをあらためて説明する必要性はないだろう。 日本の「漫画」は今や世界の「MANGA」となり、その「MANGA」を大人たちが熱心に読み耽っている姿はさして珍しいものではな…

喪失の悲しみ

連休の最終日、5月6日(水)は昼過ぎから東京に出掛け、銀座教文館で行われていた「ぞうさんの詩人 まどさん100歳展―ぼくがボクでよかったな―」を見てきた。 展覧会の最終日ということもあってか、狭い会場は大勢の人で賑わっていて「まどさん」の人気のほ…

手塚治虫を語る

先週の土曜は、現在、江戸東京博物館で行われている「手塚治虫展 未来へのメッセージ」へ出掛けた。日本漫画界のパイオニア・手塚治虫の生誕80周年を記念する特別展である。 私は手塚漫画のよき読者ではないが、それでも「鉄腕アトム」や「ジャングル大帝」…

〈ひえさび〉の東京

先週の金曜は、上野で会議だった。この日、関東地方はものすごく寒くて、朝からの雨はいつしか雪にかわっていた。 午後からは時間が空いたので、六本木に移動して国立新美術館で行われていた加山又造展を見に行った。展覧会の規模は決して大きくはなかったけ…

歩行とリズム

昨日は渋谷に出掛け、とってもアートフルな一日だった。 渋谷に繰り出す若者たちは、言葉遣いやファッション、ライフスタイル、そしてセクシュアリティに至るまでとても個性的だ。それぞれ存分に“自由”を謳歌しているように見える。(なかには少女姿のオジサ…

袖振り合うも多生の縁

昨日は、たばこと塩の博物館で開催されている「おらんだの楽しみ方 江戸舶来文物と『焉録』」を見に行った。 はじめてこの博物館を訪れたが、こぢんまりとしたなかなかユニークな博物館だった。受付の方、職員の方もとても雰囲気がよかった。 今回の催しは開…

幸せな覗き見

今日は用事のあったついでに千葉市美術館で開催されていた「雪舟と水墨画」展を覗いてみた。 年末ということもあってか、お客さんがほとんどいなく、おかげでゆっくり鑑賞することができた。 鳥が飛び、水草が生え、花が咲き、川が流れ、山が烟るモノトーン…

ぬくもりのある生活

先週末は研究会があったため、台風の接近にヒヤヒヤしながら、京都まで出かけた。(研究会については、また後日レポートすることにしたい。) 研究会の翌日はあいにくどしゃ降りの雨となったが、それでもせっかくなので京都の町をあちこち散策した。 前々か…

書展のハシゴ

夏休みあけ、学校がはじまって1週間。さすがに今週はきつかったな。 まだ心身のリズムが学校のペースに追いついていないのだろう。おまけに9日(火)〜10日(水)にかけては、泊まりがけで東京に出かけていたしな。(ここのところ我が家はほとんど母子家庭…

鍵と鍵穴

3日の日曜は、夏バテで体調がすぐれないなか、薬を飲みながら、六本木ミッドタウンへ出かけた。 21_21 DESIGN SIGHT で開催中の浅葉克己ディレクション「祈りの痕跡」展を見学するためだ。 たいへん面白い企画だった。無理して行った甲斐があった。 展覧会…

斬新で懐かしい絵

土曜日は久しぶりに展覧会に出かけた。 国立新美術館で開かれている「エミリー・ウングワレー展」。 はじめて訪れたが、建物があまりに立派で驚いてしまった。 エミリー・ウングワレーは、オーストラリアのアボリジニで70歳をこえるまで絵筆を持ったことさえ…

サロンな彼奴

霧雨のなか、今日は神奈川近代文学館で行われている「生誕80年 澁澤龍彦回顧展」に出かけた。 展示も素晴らしかったし、詩人高橋睦郎と澁澤龍子夫人の記念対談も面白かった。 (もっとも満員でモニター席でしか観られなかったが。) 今回の展覧会で澁澤が友…

初山滋を回顧する

今日は東京に用事があったついでに上井草にある、いわさきちひろ美術館に出掛けた。 生誕110年ということで開催中の初山滋大回顧展を見てきた。 うーん、やっぱりいい! 初山のあの絵の懐かしさは一体どこからくるんだろうか? 見てるだけで涙が出てくる。初…