2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

シーザーサラダのような恋!

子どもの頃、「自分のおもったことを素直に書きなさい」と指導を受けた。小学校の作文の授業だ。 でも自分の感情をストレートに表現することほど難しいことはない。(だって、それは相当に勇気のいることでしょ?) いったい書くとはいかなる行為なのか。ど…

「場」のしつらい

一昨日の土曜は待ちに待った講演会だった。 「2008 場のアーツコミュニケーション 共存在の深化―出会いから共創へ―」と題し、早稲田大学で清水博氏と松岡正剛氏の「出会いトーク」が行われた。 清水氏は東京大学薬学部教授を経て「場の研究所」を設立。現在…

再会がもたらすもの

何年かぶり、いや何十年かぶりにある女性と再会した。こんなことって、あるんだねぇ。 私は一気にその女性に惹かれてしまった。 その女性の名は、子安美知子さん。ドイツ語・ドイツ文学が専門の早大名誉教授である。ミヒャエル・エンデ『モモ』の翻訳者とし…

キャラクターの「たましひ」

人の絵姿を「影」(えい)または「御影」というのは、そこに身体から遊離した「たましひ」の所在を認めたからであろう。 ――山本健吉『いのちとかたち』 紙片を埋め尽くし、ノートにびっしりと書き込まれた南方熊楠の文字にいたく感動したことがある。そう言…

倚りかかる関係

1926年大阪に生まれた茨木のり子さんは、2006年に亡くなった。 その80年の生涯を想うとき、自分もすでに半分近くを過ごしてしまったことに改めて愕然とする。だからそろそろ人生の後半戦の準備を進めなきゃとも思う。 茨木のり子さんの詩については、国語の…