オペラ・デビュー

katakoi20082008-07-31



先週の土曜日は勝どきまで出かけ、第一生命ホールで東京室内歌劇場40周年記念公演・オペラ「夜長姫と耳男」を鑑賞した。


恥ずかしながらオペラというものを初めて見たが、思ったよりもエンジョイできた。


ハーフミラーを使った演出もなかなかよかった。


公演後のアフタートークも勉強になった。
指揮者の寺嶋陸也さんは、安吾のこの作品にカルメンに通じる西洋的なものを感じているらしい。なるほどねぇ。


作曲家の間宮芳生さんが「これからは今回のように小さな舞台で上演できるオペラをつくっていきたい。たぶん文化とかナショナルなものは、そんなに大きくないスケールから生まれるはずだ」と言われたのが、とても印象的だった。


小説の解釈はなにも文学研究者の専売特許ではない。
研究者は自らの領域に閉じずに、こうした作曲家や演出家などの声にももっと耳を傾けるべきだろうね。


ソプラノの夜長姫が最期のセリフをどんなふうに発声するか、気にならない?