ユビキタスの未来

katakoi20082008-03-11



きのうも一昨日に引き続いて東京に出た。


神保町の学士会館で行われた「図書街シンポジウム2008」に参加するためだ。


松岡正剛をはじめ、慶應の安西塾長、金子郁容、法政の田中優子、建築家の内藤廣など錚々たるメンバーが集ったのだが、当日のテーマであったユビキタス世界の未来には、可能性を感じるよりも、むしろ不安な気持ちを煽られた。


第一コンピューターのシステムは、まだまだ人間の脳に追いついていない。特にやわらかく連想する能力はコンピューターは以前として苦手のようだし、また人間の気まぐれさを完全には追跡できていない。


そういった意味では、私の不安は今のところ杞憂に過ぎないのだが、しかしいつの日か近い将来、シンポのような構想が実現されたら、私たちのアイデンティティやナショナルな感情はどこに行ってしまうんだろう、と思った。


世の中、便利になりすぎるのは、必ずしも私たちの幸せに繋がらないということだ。


逆に言うと、情報を不便化する技術が大切なんだね。