読書

パラパラ読書

今週はある訓練のためにアイリーン・トリンブル/メアリー・オーリン作『ルイスと未来泥棒』(偕成社)を読んだ。ディズニー・アニメの小説版だ。 今日はたまたま日曜で、多少時間もあったからTSUTAYAでDVDも借りてきて、息子と一緒に映画の方も鑑賞した。 …

「遊び」の精神

今週はある必要に迫られて、鳥山石燕『画図百鬼夜行全画集』(角川ソフィア文庫)とハラルト・シュテュンプケ『鼻行類 新しく発見された哺乳類の構造と生活』(平凡社ライブラリー)を読んだ。 どちらも有名な本なので、すでにご存知の方は、こうして両書を…

ハイ、ち〜ず!

今週も前回に引き続いて「ヴィジュアル系で行こう!」と思い、荒木経惟の『天才アラーキーの写真ノ方法』(集英社新書)を読んで準備を進めていたのだが、勤務校でゴタゴタが発生し、かなりのドタバタ喜劇を演じているうちに、随分と更新が遅れてしまった。 …

ヴィジュアル・イメージ

先週の土日は学会と称して秘密の集まりに参加していた。 土曜の夕方5時に集合して、なんだかんだで私が一足先に仲間に別れを告げて帰ったたのは、翌朝日曜の5時だった。つまり延々12時間、ぶっ続け徹夜で議論を重ねていたわけだ。 一体誰と何をしていたの…

ヴィーナス、現る!

先日、近所の大型スーパーで買い物をしていたら、ある女性に一目惚れをしてしまった。 細い肩に小さな胸、クネクネッとした柔らかそうな緑の髪を背中あたりまで伸ばしていて、抱きしめると折れそうなぐらい華奢な腰つき。そうしてまっすぐにこちらを見つめて…

追憶アラカルト

野口雨情の「雨降りお月さん」ではないが、ここのところこちらでは寂しい雨が降っている。 今朝も春にしては冷たい雨だ。 そんなもの悲しい気分を抱えながら、今週は『日本の童謡 白秋、八十、そしてまど・みちおと金子みすゞ』(神奈川近代文学館)を取り上…

ウソのようなホントの話

今回はウソのようなホントの話。 そうだなぁ、パッと扉を開けて次の部屋に行こうとしたら、また同じ部屋に出てしまったような感覚といったらいいだろうか。それとも難しい数学の方程式を解いていたら、その解は実になじみ深いものだったという驚愕といったら…

男と女のあやうい関係

先週末は部活動の大会があり、出張申請やら自習プリントの作成やら何だかモタモタしているうちにブログの更新がずいぶんと遅れてしまった。一度タイミングをはずすと、なかなか挽回できないね。いかん、いかん。 それにしても最近は気の抜けたサイダーみたい…

これ、な〜んだ?

新宿駅東口から紀伊国屋書店と三越ジュンク堂の前を通り越して、15分ぐらい歩いていくと、模索舎(http://www.mosakusha.com/)という小さな小さな本屋がある。木造小屋のレトロな感じの本屋だ。 私は紀伊国屋にもジュンク堂にもよく足を運ぶが、この小さな…

カフェでの過ごし方

子供の頃からずっと、親に「勉強しなさい」と言われたことがない。 言われなくても勉強していたからだ。なぜ言われなくても勉強していたかと言うと、単純に楽しかったからだ。これまで勉強がつらいと感じたこともない。 高校1年生頃までは、実際に勉強もよ…

「自分」入りの世界

先週は、荻野アンナにからめて「笑い」の破壊力について述べた。 今回もそれと連続する格好となるが、「笑い」に関する本、小林昌平・山本周嗣・水野敬也の『ウケる技術』(新潮文庫)をとりあげたい。 筆者の一人である水野氏は『夢をかなえるゾウ』(飛鳥…

封じ手の妙

先週、書き込む予定だった文章が、いろんな事情で今週にまでずれ込んでしまった。「いや〜どうも、すいません(ポリポリ)」(って、ちょっと古いかな?) 前回はアフォーダンスに関わって、イチローの身体感覚に触れたと思う。 そこでと言うわけでもないが…

「環境」に「型」を見出す

昨日は「自由学校」に託し、恥ずかしながら、ひそやかな夢を告白したが、今週は北川達夫『図解 フィンランド・メソッド入門』(経済界)を読んだ。 朝日新聞の書評欄などにとりあげられ、話題を呼んでいる本だ。 私も東京丸の内の丸善本店で平積みにされてい…

本と本棚のキャラクター

さすがに今回は更新が遅れてしまった。 きのう朝までかかって原稿は書いたんだけど、一日に2件の原稿をアップする仕方がわからず、日付が変わってしまった。 春は別れの季節。この3月になると、「卒業する先輩に色紙を贈りたいんで、先生も何か一言書いて下…

あえてミクロを固持する

知らない間にNHKで私の映像が流れたらしい。たまたまテレビを見ていた義母が興奮気味に教えてくれた。いや知らなかったのではなく、単に私が忘れていただけだ。 録画していた同僚からテープを借りて、後から見た。 しかしビデオやテープに録った自分の声…

メメント・モリからはじまる?

ブログを始めて気がついたことがある。 それは日常そのものがブログのためのネタ探しになってきたということだ。 これまで「書く」ということにあまり貪欲になれなかった自分にとって、これは多分いいことなのだろう。 香西秀信『教師のための読書術―思考量…

私は誰?

今日は坂口安吾の53回目の命日だ。(アップする前に日付が変わってしまった。いや、ギリギリセーフかな?) こうして一人自宅でこの原稿を書いている今、東京では恒例の「安吾忌」がお開きになり、もう二次会、いや三次会がはじまっている頃だろう。(いつも…

KからKへのラブレター

私の研究室には、クラスの学生が持ってきたヱヴァンゲリヲンのポスターがデカデカと貼られている。そのせいか最近は誰もが怪しんで、人があまり寄りつかない。 (「綾波レイはなぜかくも美少女なのか?」という問いだけで、カルージュに連なる相当に面白い、…

普通・ノーマル・スタンダード

ツンと澄ましクール・ビューティーよりソウ・キュートな微笑みの天使。“ボンッ・キュッ・ボンッ”のグラマーよりちょっぴり日焼けしたスマート系。クラスみんなが憧れる学級委員長より隣の席の女の子と言ったところが、私の好みだろうか。 ようは高嶺の花より…

データベースをデンタルベースに

東浩紀については、ずっと食わず嫌いだった。(まぁ半分は、同世代であることのやっかみもあるのだが。) それで何とか自分をなだめすかしつつ、『動物化するポストモダン』(講談社現代新書)を読んでみる。……やっぱり、物足りない。何度もパラパラとしてみ…

一座建立、今昔の日本に学ぶ

結婚5周年を祝し、先週の土曜日、東京は八重洲口の某高級レストランで、久しぶりに妻とランチをとった。昼間からワインを飲み、美味しい食事に舌鼓を打ったのだが、なんだか豪勢すぎて落ち着かなかったな。 まぁ自分が西洋式のテーブル・サービスに慣れてい…

記憶と幼心

30才を過ぎた頃からだろうか。自分の記憶力の低下をとみに感じるようになった。 人の名前(特に外国人!)がパッと出てこない。 「えっ〜と、あの映画の、あの俳優って誰だっけ? ホラ、去年流行ったやつ……。」 もうこんなのは日常茶飯事で、最近では今朝読…